あさばに「ドレスコード」はない。旅館なので、ホテルのレストランのような服装規定はそもそも設けられていない。
ただ、初めて行くなら「何を着て行けばいいか」は気になるところ。結論は単純で、到着時はきれいめカジュアル、館内では浴衣で過ごす方がほとんど。服装を意識するのは到着時が中心。あとは宿が用意してくれる浴衣で、温泉も食事もサロンも過ごせる。
あさばの「服装ルール」を整理する
公式のドレスコード:なし。公式サイトにも予約サイトにも、服装に関する指定や注意書きはない。
ご主人の浅羽一秀さんが取材で語った言葉が、この宿の服装観をよく表している。
「ドレスアップしていただくホテルのレストランの料理とは違って、旅館の料理は、温泉に浸かって浴衣を着て、くつろいで食べていただく料理です」
つまり、あさばでは浴衣で過ごす方が多い。温泉に入って、宿が用意する浴衣に着替えて、部屋で食事をいただく。多くの滞在者がそうした流れで過ごしている。
場面別|服装ガイド
到着〜チェックイン(玄関→サロン→部屋)
到着時の服装はきれいめカジュアルで十分。男性ならリネンシャツ+チノパン、女性ならコットンブラウス+パンツまたはワンピース。ジャケットは不要。
タクシーまたは自家用車で到着し、玄関を上がり、サロンまたは部屋に案内される。到着からチェックインまでが、私服で過ごす主な場面。その後は多くの方が浴衣に着替えて過ごしている。
口コミには「着物で伺った」という声もある。ただし、到着後は浴衣に着替えるのが自然な流れなので、着物は「到着時の装い」として楽しむ程度に考えておくとよい。
チェックイン後〜滞在中(部屋・サロン・温泉)
館内は浴衣で過ごす方がほとんど。チェックイン後、客に合ったサイズの浴衣が用意される。
サロンでコーヒーやシャンパーニュを飲むときも、温泉に行くときも、浴衣のまま。館内は畳や絨毯が中心のくつろいだ空間になっている。
サロンは2023年のリニューアルで以前の2倍以上の広さに拡大され、李禹煥(リ・ウファン)のガラス作品が設置された空間。浴衣のまま過ごせる。
夕食・朝食(部屋食)
浴衣のまま食事をする。あさばは夕食・朝食とも部屋出しで、食事処への移動はない。仲居がタイミングを見計らって1品ずつ運んでくれる。ホテルのレストランのように「食事のために着替える」という発想は不要。
能舞台鑑賞(修善寺藝術紀行)
あさばの敷地内には、旧大聖寺藩主・前田利鬯子爵より寄進された能舞台「月桂殿」がある。約40年前から「修善寺藝術紀行」と題して、能楽・狂言・新内・舞踊の公演が季節ごとに行われている。
公演は宿泊者向けに行われている。浴衣で過ごす宿の流れから、そのまま鑑賞に向かうのが自然な形と考えられる。
チェックアウト・出発時
到着時に着てきた服に着替えて出発する。チェックアウトは11:30と遅めなので、朝食後にもう一度温泉に入り、ゆっくり支度する時間がある。
男性の服装|到着時の選び方
推奨:リネンシャツやコットンシャツ(ポロシャツ可)+チノパンまたはスラックス+革靴またはきれいめスニーカー。
到着時に私服で過ごすのは、門から部屋に入るまでのわずかな時間。その後は浴衣に着替える。ジャケットは不要。旅館なので、ホテルに行くようなかしこまった装いはかえって場にそぐわない。
出迎えの場にそぐわないもの:ビーチサンダル、タンクトップ、膝上のハーフパンツ、ジャージ。ルール違反ではないが、門前で女将やスタッフに迎えられる場面で浮く。
ジーンズ・スニーカーについて
到着時の服としては、濃紺デニムにリネンシャツの組み合わせなら差し支えない。色落ちやダメージの激しいものは出迎えの場面にそぐわないが、きれいなジーンズであれば気にし過ぎる必要はない。
スニーカーも同様で、きれいめなものなら差し支えない。修善寺駅からタクシーで来る場合も、自家用車の場合も、到着時に靴を脱ぐまでの短い時間しか使わない。
女性の服装|到着時の選び方
推奨:コットンやリネンのブラウス+パンツまたはスカート、もしくはワンピース。フラットシューズまたはローヒール。
着物での来館を楽しむ方もいるが、館内で過ごす時間のほとんどは浴衣になる。
到着時の服装に悩んだら、「修善寺の温泉街を少し歩いても自然な、品のあるカジュアル」をイメージするといい。ベージュやカーキのリネン素材、白のコットンブラウスなど、肩の力を抜いた品のある装いが合う。
子連れ・ファミリーの利用について
あさばには子どもの宿泊に関する年齢条件がある。ただし、現行の予約導線では幼児の入力欄も確認でき、条件が客室やプランによって異なる可能性がある。子連れでの利用を検討する場合は、予約前に宿へ直接確認することを強く推奨する。
子どもの服装について特別なルールはない。到着時は清潔感のある服装であれば十分。子ども用浴衣や館内着の有無は予約前に宿へ直接確認するのがよい。
ホテルとの違い|旅館の服装を理解する
高級ホテルのレストランなら、ドレスコードを確認して、それに合った服を選ぶ。食事中もその服で過ごす。
あさばのような旅館では構造が違う。到着後に浴衣に着替え、温泉に浸かり、浴衣のまま部屋で食事をするのが一般的な過ごし方。服装を意識するのは到着と出発の短い時間が中心で、滞在の大半は宿が用意した浴衣で過ごす方が多い。
つまり、あさばの「ドレスコード」を聞かれたら、こう答えるのが近い。
「滞在中は浴衣で過ごす方がほとんど。宿が用意してくれる」。
よくある誤解と注意点
「高級旅館だからスーツやジャケットが必要」
→ 不要。リネンシャツにチノパン程度のきれいめカジュアルで十分。
「食事はちゃんとした服で」
→ 部屋食なので、浴衣のまま食事をするのがこの宿のスタイル。ご主人が「温泉に浸かって浴衣を着て、くつろいで食べていただく料理」と語っている通り。
「子連れで行きたい」
→ 年齢条件がある。客室やプランにより異なる可能性があるため、宿に直接確認を。
「修善寺駅から送迎がある」
→ 送迎は行っていない。修善寺駅からタクシーで約7分。
季節と服装の注意点
修善寺は伊豆半島の内陸に位置し、東京より気温が若干高めだが、冬場は冷え込む。館内は暖かいが、野天風呂への移動や庭散策では季節を感じる。
- 春・秋(3〜5月、9〜11月):到着時はきれいめカジュアルに薄手の羽織りがあると安心
- 夏(6〜8月):伊豆の夏は蒸し暑い。到着時はリネンやコットンなど涼しげな素材で
- 冬(12〜2月):到着時にコートが必要。館内は暖かいが、野天風呂は竹林の中なので外気は冷たい
服装の選び方|まとめ
服装を意識するのは主に到着時。玄関で迎えられ、部屋に通されるまでの時間。その後は多くの方が浴衣に着替えて過ごしている。
男性|迷ったらこれ
白やベージュのリネンシャツ+カーキのコットンパンツ+スエードのローファー。チェックイン後は館内着に着替える。
女性|迷ったらこれ
シンプルなブラウス+膝丈スカート+歩きやすい靴。到着後は浴衣で過ごす。
あさばの基本情報
| 正式名称 | あさば |
| 住所 | 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺3450-1 |
| アクセス | JR三島駅→伊豆箱根鉄道 修善寺駅(約30分)→タクシー約7分。※送迎なし |
| 車の場合 | 東名沼津IC→伊豆縦貫道→修善寺まで約50分。駐車場15台(無料) |
| 創業 | 1484年(540年超) |
| 客室数 | 12室(2023年リニューアル後) |
| 料金 | 1泊2食付 77,150円〜(2名1室の1名あたり、サービス料込) |
| チェックイン/アウト | 14:30 / 11:30 |
| 食事 | 夕食・朝食とも部屋出し |
| 温泉 | 源泉掛け流し(修善寺温泉)。野天風呂、内湯(檜風呂)、貸切風呂あり |
| 能舞台 | 「月桂殿」。季節ごとに能楽・狂言等の公演あり(修善寺藝術紀行) |
| 加盟 | ルレ・エ・シャトー |
| ミシュラン | ミシュランキー最高評価獲得 |
| 年齢制限 | あり(客室・プランにより条件が異なる場合あり。要問い合わせ) |
| ドレスコード | なし(滞在中は浴衣で過ごす方が多い) |
| 電話番号 | 0558-72-7000 |
| 公式サイト | asaba-ryokan.com |
※料金・営業内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトまたはお電話でご確認ください。


